こんにちは、あさです。
TBS『世界遺産』にて、
ロワール川の支流、シエール川にまたがる美しい城、
シュノンソー城が紹介されました。
シュノンソー城は旅行先としても人気で、
フランスの数ある城の中で、ヴェルサイユ宮殿に次いで
二番目に観光客の多い城です。
シュノンソー城は女性が設計したこともあり、
外見、内装ともに優美で女性らしい雰囲気が漂っています。
また、女性の城主が多かったため、
6人の女の城とも呼ばれているそうですよ。
今回は、シュノンソー城の間取り、黒い部屋についてや、
城に関連する映画について、調べてみました。
シュノンソー城の間取りや、黒い部屋とは?

出典:tabizine.jp
シュノンソー城の間取りはこのようになっています。
地下1階から3階まで、見学することができます。

出典:kim39570741.web.fc2.com
右側の橋の部分は、すべてギャラリーで、
居室等はすべて左の本館のほうにあります。
シュノンソー城の黒い部屋とは、
ルイーズ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモンの寝室で、
この部屋は城の3階の南西にあります。
いまは改装工事中とのことで、
3階北西のお部屋に移転展示されているようです。

出典:hidarimimi.exblog.jp
壁も天井も真っ黒で、なんだか不気味で陰鬱な雰囲気のあるお部屋です。
ルイーズ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモンは、夫であった
アンリ3世を暗殺で亡くし、
それ以来、当時喪服とされていた白い衣類を身に着けて、
城に引きこもり、この部屋で祈ったり、瞑想したり、
城の中をさまよったりしていたそうです。
重度のうつ病を患っていたともいわれています。
部屋は、当時のまま残っていた天井をもとに、
復元されたそうです。

ルイーズ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモン 出典:ja.wikipedia.org
シュノンソー城は、アンリ2世の正妻カトリーヌ・ド・メディシスと
アンリ2世の愛妾ディアーヌ・ド・ポワティエの
確執があった城としても有名です。
アンリ2世は、寵愛していたディアーヌにシュノンソー城を下賜し、
ディアーヌは、城から対岸までの橋を作るなど、改築を施していきました。

出典:ameblo.jp
ディアーヌのお部屋は、シュノンソー城の1階南東にあります。

出典:blog.goo.ne.jp
アンリ2世が亡くなると、妾の立場だったディアーヌは、
正妻だったカトリーヌ・ド・メディシスに
城を追い出されてしまいます。

カトリーヌ・ド・メディシス 出典:meiga-louvre.amebaownd.com
カトリーヌは、ディアンヌが作った橋の上に、
グランドギャラリーを作りました。

出典:www.pikist.com
ディアーヌの居室の東の奥にある、緑の書斎で
カトリーヌは政務を執り、国を動かしました。
カトリーヌ・ド・メディシスの居室というお部屋は
2階の南東、ディアーヌの部屋の真上にあり、
このお部屋のベッドは、当時からそのまま残っているものだそうです。

出典:ameblo.jp
建物の地下は、広い厨房や、配膳室、職員用の食堂などがあるようです。

出典:italy.y-cgworks.com
以下の動画の後半では、
シュノンソー城の内部も含めて、動画、静止画を交えて
紹介されているようですよ。
(シュノンソー城は5:16あたりから)
城に関連する映画は?

出典:tabizine.jp
ディズニーのシンデレラ城のモデルのお城はいくつかあると言われていますが、
シュノンソー城も、そのひとつだと言われています。
どちらのお城も、白い壁に青い塔の屋根が美しいですし、
ディズニー映画のオープニングのシンデレラ城は川の上に立っていて、
城の下にトンネルがあり、船が通り抜けられるようになっているところも、同じですね!

出典:movie-architecture.com
映画やドラマなどで有名な『クイーンメアリー』の主人公メアリーは、
アンリ2世とカトリーナ・ド・メディシスの息子フランソワ2世と結婚した
スコットランド出身の王妃メアリー・ステュアートです。

メアリー・ステュアート 出典:ja.wikipedia.org
シュノンソー城2階の、5人の女王の部屋にも、
メアリーの紋章が飾られています。

出典:tvgroove.powerpush.biz
こちらはドラマ『クイーンメアリー』の一場面ですが、
王冠をかぶっているのがフランス国王アンリ2世、
青いドレスの女性が、ディアーヌ・ド・ポワチエ、
一番右端の女性が、カトリーナ・ド・メディシスです。
フランソワ2世も登場しますよ!

出典:makkurokurosk.blog.ss-blog.jp
このキャビネットは、真珠貝の螺鈿や、はめ込み細工、
象牙の羽ペン画が施された見事なもので、
フランソワ2世とメアリー・スチュワートの結婚祝いとして贈られたものです。
シュノンソー城の1階の南西、
フランソワ1世の居室に展示されています。
また、1956年の映画「Diane」では
ラナ・ターナーがディアーヌ・ド・ポワチエの役を演じました。

ラナ・ターナー 出典:nextlady.ru
まとめ
シュノンソー城は川の上にまたがって建てられた優美なお城で、
『6人の奥方の城』と言われるほど女性の城主が多く、
女性たちの確執が繰り広げられたお城でもありました。
美しいお城と、それに関わる女性たちのどろどろの人間模様もありということで、
関連した映画やドラマも、いくつも作られているようでした。
庭園や自然も美しく、各お部屋もかなりきっちり展示されてあり、
各お部屋の絵も素晴らしいものが多いようです。
機会があったら、ぜひ訪ねてみたいお城です!
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