こんにちは、あさです。
NHKEテレ『日曜美術館』にて、
辻晋堂について紹介されました!
辻晋堂は、陶土を用いた彫刻「陶彫」で知られる
日本を代表する彫刻家のひとりです。
サンパウロ・ビエンナーレやベネチア・ビエンナーレなどの
国際的な彫刻展に、抽象的な陶彫作品が招待出品されました。
今回は、辻晋堂の2020年に行われる展覧会や、
取引されている作品の価格、
また辻晋堂の家族や生い立ちについて、
調べてみました。
辻晋堂(つじしんどう)2020年に行われる展覧会は?
2020年の今後行われる展覧会としては、
次のものが見つかりました。
生誕110年記念 異才 辻晉堂の陶彫
開催期間:2020年10月31日(土)~2020年11月23日(月)
辻晉堂の生誕110年を記念する展覧会が、
美術館「えき」KYOTOで開催されます。
辻晋堂の斬新な造形の数々、やきものと彫刻を横断する、
表現の世界を堪能できます。
作品の価格が気になる!
辻晋堂さんの作品ですが、美術館などが
展示のため購入したりすることがあるようです。
鳥取美術館が、平成25年度、
辻晋堂の『人間(椅子に座っている人物)』という作品を購入しています。
(82 x 35.5 x 28.5 cm 1957年作)
購入価格は441万円とのことでした。
家族や生い立ちは?
1910年10月28日、鳥取県日野郡二部(現在の鳥取県西伯郡伯耆町)で産まれます。
辻藤一と茂代の長男として産まれ、為吉と命名されます。
1923年に二部小学校卒業し、大工の弟子となります。
1930年、二十歳のときに徴兵検査を受けますが、黄疸で兵役免除になりました。
翌年、21才のときに上京し、約1年間洋画を学び、独学で彫刻を始めます。
23才のとき、第20回日本美術院展に、辻汎吉の名前で、石膏 [千家元麿氏像] を出品し、
初めて入選し、25才頃から本格的に木彫を始め、以降、さまざまな賞に入選していきます。
26才で、兵庫県浜坂町の松森静恵という女性と結婚し、
東京の池袋に住みます。3女1男に恵まれました。
1942年、32歳のときに、第29回院展で [詩人大伴家持試作] 院賞第一賞を受賞し、
異例の若さで日本美術院同人に推挙されます。
1949年、39歳のとき、京都市立美術専門学校教授となり、
この頃から、作風が抽象化し、彫陶に取り組むようになります。
1955年、45歳で京都市立美術大学彫刻家教授となります。
1957年、第4回サンパウロ・ビエンナーレ国際美術展、
1958年、第29回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に
「鳥」「沈黙」などを出品し、国際的な評価を得ました。
食道癌のため、昭和56(1981)年8月18日没。享年70歳。
墓地は郷里の鳥取県二部にあります。
まとめ
とても独創的な作品の多い、近代彫刻家でした。
彫刻において制約の多い木よりも、土を使って彫刻を行う
陶彫の作品を作られました。
抽象的な表現の作品には、思わず引き込まれてしまいます。
展覧会に実際に見に行ったら、質感や大きさなど、
作品の魅力をもっと身近に感じられそうに思いました。
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