こんにちは、あさです。
NHKEテレ『アーキテクツ プレイス 北欧発 建築家の幸せな住まい』にて、
現役で活躍するスウェーデンの建築家、
ヨセフィーナ・ノルドマルクの家が紹介されました。
ヨセフィーナ・ノルドマルクの家は、
北極圏に近い森のそばにあります。
ヨセフィーナはその土地の気候を知り尽くしているため、
家に厳しい冬を乗り越える
様々な工夫を凝らしていました。
今回は、そんなヨセフィーナ・ノルドマルクの経歴や、
彼女がデザインした家やインテリアをご紹介します。
ヨセフィーナ・ノルドマルクの経歴は?
1971年に産まれ、カーリクスという町で育ちました。
1997年にチャルマース工科大学を卒業します。
その後、ヨーテボリのWingårdhs、
ストックホルムのLandströmArchitects、
およびルレオのMAF建築事務所で働きました。
2003年には、チリの新しいスウェーデン大使館の住居をめぐる
スウェーデン国立不動産庁の競争で勝利し、
同年、ノールボッテン建築業者協会の主要な建設賞をも受賞しました。
2005年、建築デザイン博物館の展示会「若いスウェーデン建築」に
参加するように指名されました。
2010年、ノーランド北部のルレオを拠点とする建築事務所、
Nordmark&Nordmarkをヨセフィーナは設立し、現在もCEOを務めています。
2014年、ルレオ市の起業家精神奨学金を授与され、
2016年には、ルレオビジネスアワードで起業家オブザイヤーに選ばれました。
また同年2016年から、ルレオ工科大学にて、彼女は非常勤で教授を勤めています。
土木・環境・天然資源工学科で、建築と水の部門について研究しています。
現在では、カスパーサリン賞、レッドカラー賞、ヤングスウェーデンフォームなど、
さまざまな賞の審査員も務めています。
また、ヨセフィーナは、
ルレオでの企業の運営、開発の条件を改善し、地域の開発をサポートする
LuleåNäringslivABの取締役や、
スウェーデンのすべての建築家、インテリアデザイナー、
ランドスケープアーキテクト、プランニングアーキテクトのための業界および専門組織である
Sveriges Arkitekterの取締役をも務めています。
家や建築、インテリアの作品が知りたい!
Kronanbacken 2019年
ルレオのクロナンバッケンにある3つのチェーンハウスです。
番組でも紹介された、ヨセフィーナが現在暮らしている森の近くの家です。
大変寒い地域で、家は木枠とセルロース断熱材で建てられています。
ファサードは鉄ビトリオールで処理されて、家は周りの森の風景に溶け込み、
同時にメンテナンスの必要性を減らしています。
キッチンとリビングは天井がつながっており、
三方向に窓があることでとても明るく、
周囲の景色も楽しむことができます。
パインパネル、パイン合板、リノリウム、セラミック、ウールなど
美しく経年変化する、耐久性のあるシンプルな素材を用いて建てられています。
Kittelfjällのレストラン、旅館
スウェーデンからノルウェーに続く道路のそばに、
冬景色と一線を画す色のこの大きな旅館、レストランは、
ヨセフィーナによって設計されました。
デザインは納屋にインスパイアされて考えられました。
外壁の真っ黒なペンキ、南側の大きな窓、高い天井。
キッチン用のスペース、バーや、ダイニングルームがあります。
駐車場の反対側には、44台のベッドと、
2つの長さに分けられた自炊式のゲストキッチンがあります。
そのインテリアはスマートで機能的で、よく考えられて設計されています。
コンクリートのカウンタートップを備えたゲストキッチンは、
ニューヨークの流行の最先端を行く工業施設を思わせます。
大使館レジデンス チリ 2006年
2002年の秋、スウェーデンの不動産庁は、
チリのサンティアゴにある新しい住居の設計をめぐるコンテストを行い、
ヨセフィーナによる『Trandans』をモットーとした提案が選ばれました。
選ばれた理由としては、その提案が、
実用的な機能と、詩的な部屋の扱いのバランスをとるために、
簡単で、かつ今までにない方法で成功しているから、ということです。
大使館の住居は傾斜した区画に建っており、
西の谷にある山々や、
サンティアゴの素晴らしい景色を望むことができます。
まとめ
ヨセフィーヌの建築は、自然に優しく、景色になじむ素材が使われており、
かつ自然の厳しさに耐えられる造りになっている印象でした。
スウェーデンの建築というだけあり、
厳しい自然に耐えられる頑丈さを持ちながらも、
北欧のシンプルで光のたくさん入った
美しい建築である印象でした。
Nordmark&Nordmarkの建築や提案は、
以下のリンクから見ることができます。
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