こんにちは、あさです。
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』にて
中国料理店『茶禅華』の川田智也さんが特集されます。
『茶禅華』はミシュラン2018~2020で二つ星を獲得しています。
アジアベストレストラン2019でも、初登場で23位。
なかなか予約の取れない人気店です。
茶禅華では、料理はもちろんのこと、
食器や内装などにも並々ならぬこだわりが感じられ、
店内の繊細な奥深い雰囲気がすばらしいとの声もあります。
今日は、『茶禅華』のすてきな内装や雰囲気について、
また食器や演出についても、調べてみました!
『茶禅華』の内装や雰囲気がすてき!
『茶禅華』さんといえば、店舗の内装や雰囲気がすてきです!
ダークな色調で、落ち着いた高級感あるモダンな感じですよね。
この店舗の内装を手掛けたのは株式会社 DESIGN STUDIO CROWです。
茶禅華の店舗デザインは、商空間の総合サイトBAMBOO MEDIAにて、
BAMBOO AWARD 2017 に入賞しています。
茶禅華は、以前、大使館の公邸として使われていた一軒家を改装したものであるため、
中は広々としており、シックで落ち着いた雰囲気の内装になっています。
お店のしつらえも、奥深く繊細との評価を得ています。
シェフの川田智也さんは、1982年12月8日栃木県生まれ。
東京調理師専門学校在学中の2000年から、中国料理の名店「麻布長江」で修行を始め、
卒業後も同店で研鑽を続け、副料理長まで10年間勤め上げます。
2011年には、ミシュラン三ツ星の名店、「日本料理 龍吟」に入社します。
台湾「祥雲龍吟」の立ち上げに携わり、副料理長まで勤め上げます。
その後、2017年2月、茶禅華をオープンします。
中国料理、日本料理の両方の名店で研鑽を積み、
中国から伝来した食文化 漢才 を
日本の食材や精神性 和魂 で
さらに昇華した「和魂漢才」。
素材の新鮮さを大切にすることで、よりピュアな美味しさを追求され、
中国料理を和の心を持って極めていきたいと話されています。
食器や演出についても!
シェフの川田さんは、お店の名前に茶という字を入れるほど、
お茶にかける思いは強く、
店内の茶器も素晴らしいものが並びます。
お茶は常時40種類ほどが用意されており、
御料理にお茶をペアリングできるコースも。
ティーペアリングコースでは、お料理に合わせて
約8種類のお茶が用意されます。
メインのお料理の前の写真は、
スパイスの入った雲南紅茶がサイフォンで供されるという演出。
スパイスや乾燥バラの香りを纏います。
こちらのお茶は太平猴魁。
一輪挿しを思わせる、細長いグラスの中で、徐々に茶葉が開いていきます。
力強いミネラル感と清涼感が特徴のお茶は、昆布だしのような味わいがあります。
写真では蝦夷鮑とともに供され、海と山のつながりも感じられます。
店内の1階から2階へと続く階段には、
景徳鎮の見事な大皿が飾られています。
こちらは、川田智也さんが茶禅華の料理長として独立される際に、
川田さんの以前の勤め先「日本料理 龍吟」の料理長
山本征治さんから贈られたものだそうです。
茶器の絵付けが繊細で、美しい。
年代物もあり、
ひとつひとつ吟味して使われているようです。
器については、景徳鎮を中心に、
中国全土で買い求めたものを使用されているそう。
国内では、有田焼や九谷焼を中心に。
有田焼や九谷焼については、中国の古い時代の作風を模した、
若い陶工の作品を用いることもあるそうです。
陶工の方と話をすると「和魂漢才」という言葉がすっと通じるとのこと。
陶器も、中国から日本に伝わり、日本でも発展を遂げたものであり、
川田さんが料理に込めるのと同じ想いを抱いて、作品づくりに励む方が多いと
感じているとのことです。
川田さんは、お店で、陶工、作家さんの思いや、食器のストーリーなども、
お客様に積極的にお話されているそうですよ。
まとめ
川田さんが大事にされている言葉
『真味只是淡』
真の味わいは、ただ淡に宿るという意味ですが、
淡は、水を表すさんずいと、炎が組み合わさった不思議な漢字。
『茶禅華』は、お料理だけでなく、
お店の内装や設えから感じられる、
凛として軟らかな雰囲気であったり、
また、日本の器を作る陶工は、シェフの川田さんと同じ、
中国の伝統を和の心や素材で極める
和魂漢才の心を持っているなど、
お店を訪ねるとまさに五感すべてで淡を感じられる、
繊細さと力強さが融合した
奥深さを感じられるお店だと感じました。
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